クンダリーニヨガでは「オーム」を唱えない理由
クンダリーニヨガでは,マントラ(真言)を多用します.
それは,胎教のごとく,チャクラへの共鳴を期待してのものです.
また,同じマントラでも,目的に応じて,短く小刻みに唱えたり,長く伸びやかに唱える場合があります.
そして,特徴的なのは,そのマントラ音です.
ラージャヨガなど,他の伝統的ヨガではよく使われる「オーム(AUM)」を全く使用しません.
代わりに「オング(ONG)」を使います.
これは,実際に唱えてみていただくと,その違いがはっきりと分かると思います.
試しに「オーーーム(AUM)」と唱えていただき,次に「オンーーー(ONG)」と唱えてみて下さい.
※ONGの「G」は発音せず,「オン」が近い発音になります.
「オーム」を唱えるときは口は開いたままの状態になり,
対して「オング」では,舌先が自然と上顎に付いた状態になることに気がつくと思います.
ここがすごく大きな違いの一つで,舌先が上顎に引っ付くことで,
上顎にあるツボへの刺激を通じて,その上にある第6,第7チャクラにまで振動が伝わると言い伝えられています.
このようにクンダリーニヨガでは,よりチャクラに効果的に刺激が加わるように工夫が凝らされているのですね.