第3チャクラを刺激する「ラクダのポーズ」の直伝&誤伝の違い
「ラクダのポーズ」は,クンダリーニヨガ(ヨギ・バジャン伝)だけでなく,今流行りのモダンスタイルのヨガにも存在します.
フィットネス目的で行う場合は,それほど厳密なポーズは求められませんが,クンダリーニヨガの場合は,「角度のヨガ」と呼ばれるように腕や足,身体の角度をとても重視します.
それは,角度に応じて活性化されるチャクラが異なってくるからです.
つまり,間違った姿勢で行ってしまうと,ターゲットとするチャクラをきちんと刺激できなくなってしまいます.
クンダリーニヨガでは,きちんとしたポーズをつくり,その姿勢をある程度長く保つことが求められます.
そして,多くの場合,その状態で「火の呼吸」を行います.
ポーズをつくる時間が短すぎると,チャクラがきちんと活性化されません.
火の呼吸を適用することで,通常のヨガでは得られないスピードでチャクラが活性化されていきます.
バジャン先生は,ハタヨガに比べ,クンダリーニヨガでは,3~5倍の速度で進化していくとおっしゃっていました.
※バジャン先生は,ハタヨガのマスターでもあり,インドでは政府高官にハタヨガも指導していましたが,渡米後は指導を止めています.
おそらく,政府高官には,クンダリーニヨガは,ハードすぎ,代わりにマイルドなハタヨガを指導したのかもしれません.
よく見受けられるものに,顔が天井を向き,身体の反りが途中でストップしてしまうことで,お腹がきちんと突き出せず,腹部に存在する第3チャクラがきちんと活性化されないケースです.
おそらく,格闘家やアスリートを対象にした場合,大腿四頭筋の発達から,床に対して太ももを垂直にすることが困難なことから,
自然とこうした誤った姿勢が伝わるようになっていったのだと思われます.
また,太ももが床に対してきちんと垂直に立てられなければ,大腿四頭筋は床に対して斜めになり,レッグレイズをしているような筋トレモードになり,姿勢の維持が困難になってきます.
このポーズは,両腕と両足が,机のテーブルのように床から垂直に支えることで重力の影響を受けなくなります.
両腕両足に身体をのっけているようなイメージです.
ですので,きちんとこのポーズがつくれれば,全く疲れることはありません.
男性よりも女性の方が楽にできるのは,この大腿四頭筋の柔軟性が関わっているからなのです.
そして,太ももが斜めになった場合,お腹をうまく反らせず,胸を突き出すような姿勢となり,
いつしか,「ラクダのポーズは第4チャクラに効く」といった誤った誤伝情報が伝わっていくようになりました.
ラクダのポーズは,お腹の突き出しが,第3チャクラを刺激し,そのことで多くの内臓と関わる太陽神経叢が活性化されると言い伝えられています.
腸は,脳と同じように大事と言われていますが,最も健康増進に関わっているのがこの第3チャクラなのです.
ヨギ・バジャン伝のクンダリーニヨガでは,1~3番目のチャクラを「下方のチャクラ」と呼び,動物的な,本能的な機能と関わっていると考えています.
その動物的なエネルギーが胸に至ると,「愛を知る」「胸が熱い」など,情熱や愛を感じ取る能力や胸腺に関連する免疫系が向上すると言われています.
人間的なエネルギーといえるでしょう.
そして,血液脳関門というバリアがあるように5番目のチャクラを何とか通過した後は,第6,7チャクラにエネルギーが流入し,脳下垂体や松果体の活性が活発化されると言い伝えられています.
第1~5チャクラまでを「シルバーコード」と呼び,第6,7チャクラの間を「ゴールデンコード」と呼びます.
下方のチャクラの動物的なエネルギーが,第4,5チャクラで人間的エネルギーへ,そして,第6,7チャクラに至れば,神のエネルギーへと変換されていきます.
中国でもやはり同じことが言い伝えられています.
①練精化気: 精を練って気と化す
②練気化神: 気を練って神と化す
③練神還虚: 神を練って虚に還る
本当にヨガ的にも的を得た言葉だといえます.
「ラクダのポーズ」も,正しい姿勢をつくれなければ,ターゲットとする第3チャクラをきちんと刺激することが困難になります.
まとめますと,ヨギ・バジャン伝のクンダリーニヨガは,モダンスタイルのヨガ同様に正しいポーズのつくりを重視しますが,
それは美麗さを求めたものではなく,内部のチャクラ正しく刺激させる目的だという事を是非とも覚えておいてください.