クンダリーニヨガは痩せている方が有利
クンダリーニヨガは,痩せている人の方がやりやすいヨガといえます.
具体的には,お腹の脂肪が少ない人の方がやりやすいヨガです.
なぜか?
まず1分間に約200回近い呼吸の「火の呼吸」を行うには,瞬間的におへそを引っ込める必要があり,
これは,お腹に脂肪があると動きが鈍くなり,やる側もそれだけエネルギーを必要とし,激しく行えなくなってしまいます.
これでは,「火の呼吸」本来の効果である丹田への活性化が弱くなってしまいます.
また,「火の呼吸」の後に発生したエネルギーを脳まで上昇させるために「バンダ」と呼ばれる,おへそを極端にへっこませる技法を使用しますが,
これもお腹に脂肪がまとわりついていると,お腹をきちんと,えぐることができず,結果,エネルギーがうまく上昇されません.
クンダリーニヨガは,激しいヨガですので,カロリー消費は他のヨガよりも高いヨガではありますが,
本格的にトライする人たちは,クンダリーニヨガのテクニックをきちんと使いこなすために普段から食事制限をしている人が多いのも事実です.
私もその一人です.
「火の呼吸」は,お腹の脂肪がなければないほどやりやすいですが,呼吸自体が激しいものですので腹筋は必要になってきます.
ではボディビルダーの様な,シックスパックだとやりやすいか?
実は,そう単純ではありません.
シックスパックであることは問題ないのですが,腹直筋が硬かったり,内側の腹横筋や横隔膜に柔軟性がないと,おへその前後運動のふり幅が小さくなり,激しい呼吸ができません.
振り子をイメージしていただくと分かりやすいかもしれませんが,腹筋が硬いと,小さい振り幅の中で呼吸をすることになり,勢いがつけられません.
逆に柔軟性があると,それだけ腹筋が動くふり幅が大きくなり,激しく呼吸ができるようになっていきます.
「火の呼吸」の鍛錬を続けていくと,驚くのは周りの人達です.
呼吸音がある日突然,爆音になっていくからです.
これは,「火の呼吸」自体のテクニックの向上(学習効果)と,腹筋群および横隔膜の強化と柔軟性の向上により達成されます.
まとめますと,クンダリーニヨガをきちんと行うには(クンダリーニ覚醒など),ある程度の食事制限と腹筋群&横隔膜の強化と柔軟性の向上が求められます.