「火の呼吸」と究極の肉体改造
– 火の呼吸で野生の「肉体」が目覚める!-
通常,「体力」といえば,パワー,スピード,スタミナなどを思い浮かべるかもしれません.
しかし,それは「体力」の一部でしかありません.
例えば,金メダルを取るようなアスリートが,着の身着のままヒマラヤ山中で過ごすとなれば,果たして健康を維持できるでしょうか?
答えは「ノー」です.
メダリストですからいわゆる「体力」は人並み外れているはずです.
しかし,その鍛えられたアスリートの「体力」は部分的には人並み外れていますが,多くの部分において,実は一般の人と変わらないのです.
下記の「体力」概略図をご覧下さい.
このように「体力」は,大きく「身体的要素」と「精神的要素」に分けられ,さらにそこから「行動体力」と「防衛体力」にそれぞれ分けられます.
つまり,アスリートが過酷なトレーニングで鍛えている主な要素は,「身体的要素」の中の「行動体力」なのです.
それに対し,「防衛体力」は,簡単なところでいえば,ウィルスに対する抵抗力みたいなものです.
アスリートが一般の人よりも風邪が引きにくいかといえばそうでもないのです.
逆に普段,過酷なトレーニングに明け暮れていますから,抵抗力が低下し,かかりやすかったりします.
これら温度調節や飢えや渇きに対する抵抗力である「防衛体力」が圧倒的に強いのは,実はヒマラヤ山中のヨガ行者なのです.
実際,ろくに物も食べず,ほとんど裸の状態で寝,雪山を何千キロと移動しますが,いたって健康体です.
根本的な生命力の差を感じさせられます.
17才よりヨガを行じているヒクソン・グレイシーも,通常の筋力やスタミナもさることながら,根本的な生命力の強さを感じます.
西洋式のトレーニングは,身体的要素の「行動体力」を鍛えるのには最高のツールですが,それ以外の「体力」要素を高めるメソッドが不十分なのです.
より根本的に人間を見つめ直し,人間自身を鍛え,野生の本能力を目覚めさせてくれるメソッドが必要なのです.
私がヨギ・バジャン師より習得したクンダリーニヨガは,これら「体力」全てをカバーできる技法体系を有しています.
私は他にこれに匹敵するメソッドを知りません.